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2023.03.01

EU産牛肉の関係者が2023年スーパーマーケット・トレードショーに参加

2023年2月15日から17日にかけて、食肉産業生産業者・雇用者連合(UPEMI)の代表と業界関係者が、EU産牛肉のアジア向け輸出促進キャンペーンの一環として、スーパーマーケット・トレードショー(SMTS)に参加しました。この日本を代表する食品流通業界の国際的な商談展示会には、多数のスーパーマーケットや小売業者を中心とする関係者が来場しました。ポーランドは、EUで最大の日本向け牛肉輸出国です。2021年の輸出量は9300トンを超えています。代表団には牛肉の生産業者4社が加わりました。

この展示会は、スーパーマーケットを中心に食品流通業界の最新情報を発信しています。小売業をはじめ、卸売業、中食、外食を代表する関係者と交流し、取引先を開拓し、流通網を広げ、業界の最新動向について情報を共有できる貴重な場となっています。今回は、2046社・団体が3271コマで出展しました。日本以外の16か国からも95社・団体が104コマで出展しました。三日間での登録入場者数は、合計6万2525人にのぼりました。

EUの牛肉生産業者にとっても、日本とアジアの関係者に自社の実力を披露するまたとない機会となりました。EUの関係者は取引先や見込み客との数十件の商談の中で、流通網や国際取引を広げる意義を話し合い、EU共通の生産基準や域内で一般的な生産方法について説明することができました。

UPEMIの展示ブースには、駐日ポーランド大使館で首席参事官を務めるラドスワフ・ティシュキェヴィチ政務・経済部長、およびポーランド投資貿易庁東京オフィスのマルタ・シチギェウ所長もお越しくださりました。これらはEUの関係者にとって、日本の食肉業界、牛肉輸入、赤肉の消費動向について知見を広げる機会となりました。

本キャンペーンの展示ブースでは、EU産牛肉を試食する機会も用意されました。ポーランドシェフとして有名なセバスティアン・コルナツキ氏は、日本人アシスタントと力を合わせ、調理を6回実演しました。実演に訪れた日本の業界関係者には、牛肉部位とその調理法、EU産牛肉の美味しさと魅力について説明がなされました。そして訪問客には、できたての牛肉料理を試食しながら、EU産牛肉の確かな品質と深い味わいを実感していただきました。

また、EUの牛肉輸出業者は、店舗観察のために東京にある中価格帯と高価格帯のスーパーマーケット各1軒を訪れました。精肉や肉製品の小売りがどのようになされ、日本の消費者がどのような部位を好むのか、自分の目で確認する機会となりました。ポーランドの関係者たちは、特に店頭での精肉の陳列方法や包装に強い関心を示していました。

本展示会に参加したEUの食肉業界関係者は、長期的な発展が期待される新たな取引関係を構築することができました。また、情報共有や交流の貴重な機会として活かし、そして深まりつつあるEUと日本の協力関係を感じ取ることができました。代表団は、脂身が少なく味わい深い確かな品質のEU産牛肉は、世界で通用すると自信を新たにして日本から戻りました。