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2023.12.08

EUにおける伝統的特産品保護

西欧ではこの数十年で、伝統製法を守った上質な食品に対する関心が高まってきました。消費者の期待に応えるべく、EUでは共通農業政策のもとで品質管理を徹底するための認証制度(Quality Policy)が整備されました。これにより、名高い伝統的な特産品の名称や表示が保護されています。

EUの品質認証制度では、次の食品が保護されています:

  • 原産地名称保護認証または地理的表示保護認証の対象となる特産品
  • 伝統的特産品認証の対象となる伝統的な食品

認証は、消費者に対して食品の品質を保証することに加え、EUの厳格な基準を満たさない模造品の不正流通を防ぐことを目的としています。

伝統的特産品の保護と振興は、農村および条件不利地域の文化遺産を保全し、これら地域の魅力を高め、過疎化を防ぐ重要な役割を担います。また品質や原産地に基づく厳密かつ分かりやすい食品の識別を可能にし、正確な表示を確保することで、消費者も安心して上質な食品を購入することができます。

EUが導入した品質認証制度は、質の高い伝統的特産品を振興することで、消費者を守り、農村とアグリツーリズムの発展を促します。

ポーランドでは、たとえば、牛肉と豚肉の合い挽きに杜松果を加え、杜松の煙で燻した昔ながらの狩人のソーセージが伝統的特産品として認定を受けています。