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ポーランドの生産業者は、丹精込めた品質の高い牛肉を多く輸出しています。その技と誇りは、生産量の8割以上が輸出されているという数字に裏付けられています。EU統計局によれば、ポーランド産牛肉のうち、2019年に27万トンが生鮮肉として、10万トンが冷凍肉として輸出されています。EU最大の輸出量を記録しているポーランド産冷凍牛肉の構成は、バランスが取れています。2019年には半丸枝肉6千トン、骨付き部分肉が1万9千トン、骨なし部分肉と挽肉が8万トン輸出されています。ポーランドの輸出業者は種類豊富な牛肉類を用意していますので、解体を専門とする業者なら半丸枝肉、ホテル飲食業や卸売業者も簡単に要望にかなった製品や部分肉を入手することができます。

ポーランド産冷凍牛肉は高品質なだけでなく、価格も魅力的です。ポーランド産牛肉は、アイルランドやスペインなど他のEU加盟国でも同様に要求されている基準を満たしつつ、より廉価で提供されています。クロス・コンプライアンスの原則にもとづき、EU内のあらゆる農家、加工業者、屠殺業者は、食品安全関連を含めた共通要件を満たすことが義務付けられています。このため、輸入業者は安心して、飼料への肉骨粉の混入や成長ホルモンなどの促進剤を投与なく肥育された牛から、環境保護や倫理的な屠殺についての基準を満たして生産された牛肉を仕入れることができます。

EU統計局によると、過去数年にわたり、ポーランド産牛肉は、生産の各工程であらゆる安全規格を満たしつつも、他のEU加盟国のものと比較して15%も割安でした。このように、ポーランドの生産業者はEU域内の基準を全て満たしつつ、最も高い価格競争力を維持しています。

また、ポーランドはEU品質基準に加えて、肉の格付けにおいてもいわゆるSEUROPと呼ばれるEU共通の区分を適用しています。牛肉は、公認鑑定士が肉づき等を外観検査して格付けされます。対象となるのは重量300 kgを超える枝肉です。等級AからEは、性別も含めた牛の種類を示しています。肉づきはSEUROPの文字で格付けされ、「S」は肉づきが特に良いこと、「P」は良くないことを示します。脂肪付着は数字の1から5で格付けされ、「1」は脂肪付着が少ないこと、「5」が非常に多いことを示しています。また肉づきと脂肪付着は「+」、「符号なし」、「-」でさらに細かく格付けされます。例えば、「EE1+」は若雌牛の枝肉で、肉づきがよく、脂肪付着が少ない区分の中でも若干多めの等級であることを示しています。これにより、各生産工程において、肉の品質を確認することが可能になります[1]

ポーランドの牛肉産業は、農業食品産業の中でも特に成長が著しく、全国で600万頭以上が飼育され続けています[2]。職人魂、清潔な環境、品質へのこだわりにより、ポーランドの飼育・生産業者は高い評判を築いています。飼養品種と生産製品の種類のバランスがとれているため、輸入業者、加工業者、ホテル飲食業者の幅広いニーズを満たすことができます。牛の飼養頭数はポーランドがEUに加盟してから着実に伸びており、国内外の市場への供給量も増え続けています。

ポーランドには、純粋種の肉牛飼育もしくは牛全般の
有機飼育を大規模に営んだり、交雑種を放牧したりする
農家も存在します。このほか、無数の農家が乳牛を飼養しています。このため、
同国の輸出業者は多様な製品区分と価格帯を用意しています。
ポーランドで最も飼育が盛んな品種は、リムジン、シャロレー、
ヘレフォード、アンガス、シメンタルです

ポーランドにおける肉牛飼育の品種別割合

(%)

リムジン
71.24%
シャロレー
12.39%
ヘレフォード
4.95%
シメンタル
2.98%
ブラックアンガス
2.59%
レッドアンガス
2.23%
ハイランド
1.38%
サレール
1.17%

純粋種の肉牛飼育農家はとりわけ、湖や河川に近く自然放牧に向いているポーランドの北東部と西部に分布しています。牛たちは、年の一部を屋外の牧草地でのびのびと過ごします。牧草地を含めた広大な永年草地のおかげで、生産コストは低く抑えられ、良質な基礎飼料を確保できます。ポーランドでは草地が農地全体の21%[4]を占めており、放牧が盛んです。放牧牛は病気に強く、ゆっくり時間をかけて成長し、調理により適した肉をつけます。

成牛肉の人気がより高いため、ポーランドでは仔牛肉の生産はあまり盛んではありません。農業・農村開発省によれば、同国の仔牛肉生産量は牛肉全体の0.5%以下しか占めていません。ポーランド産牛肉の60%以上は若雄牛と成雄牛の肉で、約15%は若雌牛のものです。解体前の牛の重量は平均で350 kg以上で、ポーランドでは牛をより大きめに飼育していることが分かります。

ポーランドでは、牛肉を含めた食肉生産において、多くの中小業者が従事しており、顧客を大切にして品質にこだわっています。新型コロナウィルスの感染が拡大する中でも、ポーランドの食肉産業が的確に対処できるのは、中小の加工業者が密接に協力し合い、サプライチェーンを簡素に保つことで、環境に配慮しつつ良質な肉を安定的に生産できるからです。肉の生産に関与する仲介業者は最小限(または皆無)にとどめられ、農家から消費者までのサプライチェーンが簡素なため、届けられる肉の出所となる農家を特定しやすくなっています。

ポーランド人にとって、農業と牛の飼育は、ただの仕事というよりは、価値や経験を追求する生き方そのものです。ポーランド農家の大半は家族によって経営されており、その情熱と伝統は土地と共に代々受け継がれてきました。これらの農家では、より教育水準が高く先進技術の導入や生産最適化に積極的な若手が、先代に代わって経営を先導し始めています。農業の家族経営は自然環境にとっても好ましい効果をもたらします。家族農業経営においては、農地に合わせて生産規模が最適化されるために、適度な家畜密度が保たれ、飼育段階で発生する副産物の管理もしやすくなっています。

今世紀に求められる倫理的で持続可能な食品生産において、家族で代々受け継がれる価値と多岐にわたる協力関係は重要な柱となります。誠実さ、情熱、献身、経験、長期的思考は、企業の間で幅を利かせている目先の利益を追う姿勢にとって代わるべきものです。意識の高い消費者の皆様には、ポーランド産の製品を購入することで、品質への安心感を得られるだけなく、先祖代々にわたり情熱と経験を受け継いできた農家を支えていると確信いただけます。

日本向けのポーランド産牛肉輸出の認定業者リストは、こちらのリンクからご覧いただけます。